いきなり1級建築施工管理技士を取得することは可能?受験資格や実務経験をわかりやすく紹介


皆さんこんにちは。宮城県仙台市を拠点に、店舗建築や戸建新築、マンションリノベーション等を手掛けているアート株式会社です。

建設業界で施工管理として働いていくのなら、1級建築施工管理技士の資格取得を目指したいものです。建築施工管理技士試験の受験には細かい要件が定められているので、内容を詳しく把握しておきましょう。

この記事では1級建築施工管理技士の資格を取得するにあたってのポイントをご紹介します。




■建築施工管理技士はいきなり1級から受験することは可能?



「とにかくスピーディーに資格を取り、現場で活躍したい!」という思いから、いきなり1級建築施工管理技士を取得しようとする方もいるかもしれません。しかし、まったくゼロの状態から1級建築施工管理技士の資格を取得することはできないため注意が必要です。



・まずは2級建築施工管理技士の資格を取るのが近道

建築施工管理の資格を取るために、まずは2級建築施工管理技士の資格取得を目指すという方法が考えられます。2級建築施工管理技士の第1次試験(学科試験)を受験するだけなら、特別な条件は不要です。

ただし、2級建築施工管理技士の2次試験には一定期間の実務経験が求められます。実務経験の期間は大学の建築系学科を出ているのなら1年以上、そうでない方は1年半以上となっています。

2級建築施工管理技士の資格を足がかりに1級建築施工管理技士試験に挑戦すれば、よりスピーディーに資格を取得できます。



・2級ではなく最初から1級建築施工管理技士を目指すことも可能

1級建築施工管理技士の1次検定には、2級建築施工管理技士の合格または学歴に応じた実務経験が求められます。逆に言えば、2級建築施工管理技士の資格を取得せずに1級建築施工管理技士にチャレンジすることも不可能ではないのです。

1級建築施工管理技士の2次検定には、1次検定合格後にさらに実務経験が必要となることがあります。ただし、例外の条件に該当する方は1級建築施工管理技士の2次受験にすぐに挑戦することも可能です。例外条件とは1級建築士試験に合格しており、定められた学歴や資格を持っている方のことを指します。

なお、1級建築施工管理技士の試験を受けるときには、過去の受験資格や学歴を証明する書類が求められるので必ず用意しておきましょう。




■1級建築施工管理技士の受験資格と実務経験



ここからは、1級建築施工管理技士の受験資格や実務経験の期間について具体的に解説します。



・1次検定

大学や専門学校の「高度専門士」の学歴を持っている方は、指定学科なら卒業後3年以上、指定学科以外なら卒業後4年6ヶ月以上の実務経験が必要です。

また、短期大学や高専などの「専門士」の場合、指定学科なら卒業後5年以上、指定学科以外なら卒業後7年6ヶ月以上の実務経験を積みましょう。

高校卒業の「専門課程」の方は指定学科で卒業後10年以上、指定学科以外なら卒業後11年6ヶ月の実務経験を求められます。その他の学歴の方は卒業後15年以上の実務経験が必要です。

なお、2級建築士や2級建築施工管理技士などの資格を持つ方は実務検定の期間が緩和されます。



・2次検定

2級建築施工管理技士検定の合格を足がかりに1級建築施工管理技士を受験する場合、2次検定受験には、5年以上の実務経験が必要です。ただし、学歴に応じた実務試験で1次検定を受験した方は、実務経験を積むことなく2次試験を受けられます。


》建築施工管理技士の資格はとても重要! 試験内容や必要とされる理由を解説




■1級建築施工管理技士の受験資格は緩和する予定



1級建築施工管理技士試験の受験資格は今後緩和される見通しになっています。これから試験を受けようと考えているのなら、最新の情報を確認しておくことが肝心です。

例えば1級建築施工管理技士の第1次試験では実務経験がない方でも19歳以上(当該年度末時点)であれば受験できるようになります。また第2次検定は、第1次検定合格後の一定期間の実務経験で受検できるようになる見通しです。


建築施工管理技士試験の受験要件に関しては当社のこちらの記事もご覧ください。


》令和6年度に建築施工管理技士の受験資格が緩和!現行制度との違いは?




■最短で1級建築施工管理技士に合格する方法



1級建築施工管理技士にできるだけ早く合格したいとお考えなら、まずは現場での実務経験を積むことが大切です。

資格を保有していない場合には、大学の指定学科卒業後に最低でも3年の実務経験が求められます。なお、実務経験には1年以上の指導監督的実務経験を含む必要があります。

定められた実務経験を積みながら、仕事と並行して計画的に勉強を続けていけば、よりスピーディーに資格取得を叶えることができます。

1級建築施工管理技士の2次検定では経験に基づいた知識を問われる問題が出題されます。日々の業務中で大きな現場や難しい現場などさまざまなケースを経験しておけば、資格取得に役立つ知識やスキルが身につきやすくなります。




■まとめ



1級建築施工管理技士の受験資格には細かい条件が定められています。試験にチャレンジするのなら、実務経験などの条件を満たしているかを事前に確認しましょう。

要件がわかりにくい場合には、既に資格を取得している人や専門知識をもつ人に尋ねるのもおすすめです。1級建築施工管理技士の受験について多くのアドバイスをもらえるような職場を選び、効率よく受験勉強を進めていきましょう。




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