皆さんこんにちは。宮城県仙台市を拠点に、店舗建築や戸建て新築、マンションリノベーション等を手掛けているアート株式会社です。
建設業界には、会社に所属せず一人親方として働いている方もたくさんいます。
しかし、一人親方をとりまく環境はどんどん変化しており、近年では「今後は一人親方がいなくなるのでは」と言われることも増えてきました。
そこで今回の記事では、一人親方という働き方の今後について考えていきます。
■一人親方がいなくなると言われている理由
一人親方とは会社に所属せず、従業員も雇用せずに、個人または家族と働く人のことを指します。
一人親方という働き方の難易度は上がっており、将来的には一人親方はいなくなるという見方もあります。
「一人親方がいなくなる」と言われるのには、以下のような理由が考えられます。
・偽装一人親方問題
偽装一人親方とは、会社に請負雇用される形で働いている人のことを指します。
一般的な雇用の場合、会社が社会保険料を半分負担し、さらに労働関係法令にのっとった雇用条件を提示する必要があります。
しかし、これらの負担を免れるために、偽装請負という形で労働者との契約をする企業が増えているのです。
偽装一人親方は病気やケガの際の保障がなく、さらに福利厚生を受けられないなど働き方が不安定です。
この問題を受けて国は、偽装一人親方をなくすための対策を積極的に進めています。
・インボイス制度
インボイス制度に悩まされている一人親方は少なくありません。
インボイス制度とは、売り手が買い手に対して正確な消費税額を伝えるための制度です。
2023年10月の制度導入以後は、仕入税額控除の適用を受けるためにインボイスを発行しなければならなくなりました。
現在一人親方は、インボイスの適格請求書発行業者になるか、インボイス発行ができない事業者として働くかという岐路に立たされています。
今後は、インボイスに対応できないために仕事が減ってしまい、やむなく廃業を選択する一人親方も増えていくかもしれません。
・2024年問題
建設業に導入される「時間外労働の上限規制」は、建設業に大きな変化を及ぼすと予測されています。
建設業界では長時間労働が常態化しており、深刻な人手不足も続いています。
この問題を受けて国は時間外労働の上限規制を設け、働き方改革に向けた取り組みを進めています。
時間外労働の上限規制によって現場では既に、工期の遅れや経費不足などの混乱が起きています。
》「今の働き方に満足していますか?」 建設業の2024年問題をわかりやすく解説!
》建設業の週休2日制義務化はいつから始まる? 令和6年から適用される時間外労働規制とは
■一人親方は本当になくなるの?
一人親方にとって働きにくい時代であるのは事実ですが、一人親方という働き方がすぐになくなる心配はないでしょう。
現在は偽装一人親方問題の対策が進んでいますが、これはあくまで偽装請負という働き方をなくすための対策であり、一人親方という働き方そのものには問題はありません。
2024年問題への懸念も大きいものですが、適切な工期設定や作業効率化などが進めば現場の混乱もおさまっていくと考えられます。
とはいえ、インボイス制度によって免税事業者の一人親方の仕事量は減少する可能性があります。
また、インボイスに対応することによって納税額が増え、収入が減ってしまうケースも考えられます。
今後さらに法律の変更や技術革新が進めば、一人親方として働くことが難しくなっていくかもしれません。
■一人親方は今後どうしたらいい?
一人親方という働き方を続けていくためには、どのような工夫が必要なのでしょうか?ここからは、一人親方として働き続けるためのポイントを考えていきましょう。
・最新技術や制度を活用する
一人親方をとりまく最新の法律や技術、制度などを詳しくチェックしておきましょう。
特に注目したいのは、国土交通省が推進している建設キャリアアップシステムです。
建設業に関わる技能者の資格や保険の加入状況、就業履歴などがシステム上に登録されることで、適正な評価を受けることが可能となります。
システムを活用すれば、キャリアのアピールがしやすくなり、業務の確保や賃金アップにつなげられるでしょう。
・企業で正社員として働く
一人親方としてフリーで働く道のほかに、企業に所属するという選択肢も検討してみましょう。
近年では、サラリーマンのような働き方ではなく、社員でありながら経営者のように自己裁量で働ける職場も増えつつあります。
こういった企業を選べば、これまでのキャリアを活かしながらストレスなく働き続けられます。
》【個人事業主の方必見】職人や一人親方としての経験を施工管理で活かしませんか?
■まとめ
近年、一人親方という働き方が不安定になっているのは事実です。
とはいえ、最新制度や最新技術をうまく活用すれば、一人親方として柔軟に働いていくことは不可能ではありません。
また、一人親方さながらの自由度の高い仕事ができる企業を選んで就職するのもいい方法です。
■アート株式会社は、社員でいながら個人事業主のように働ける会社です!
アート株式会社は、社員でいながら個人事業主のように働ける点が魅力的な会社です。「会社勤めになったらこれまでやってきたキャリアが無駄になってしまう」と考えている職人や一人親方もいるのではないでしょうか。
しかし、アート株式会社はサラリーマンのような働き方ではなく、社員でいながら個人事業主のように自己裁量で働くことができます。
自分で決められる範囲が広く、一つの案件に対して施工管理から工事の段取りまで自分で決めることができるからです。
また、勤務の開始時間や終了時間、休日なども自分で決めることができるのも魅力といえるでしょう。余分に時間がとられる会議などはほとんどなく、年間休日も125日あるため、家族とゆっくり過ごす時間も取れます。
現在一人親方として働いている方はもとより、異業種で働いている方・施工管理にチャレンジしたい方なども大歓迎です。
アート株式会社では、キャリアに悩んでいる施工管理経験をお持ちの方にもおすすめの会社です。自分や家族を大切にしながらキャリアを築ける環境を用意しているからです。
経験者の方だけでなく未経験の方も歓迎しているので、まずは一度お問い合わせください。
またアート株式会社では内装仕上げや軽量鉄骨下地などの一緒に働ける協力業者も募集しています。どのような会社か気になっている、という方はお気軽にご連絡ください。
▼関連記事▼
》インボイス制度で仕事が減る?一人親方が受ける影響や知っておくべきポイントを紹介
》一人親方になる前に知っておきたいデメリットとは?対策やメリットを活かした働き方を紹介!
》これからの建設業界はやばいって本当なの?よく言われる理由と将来性を徹底解説
》職人や施工管理の独立って難しい?フリーランスのように働ける会社もあります!
》職人から施工管理になりたい!働きながら施工管理の資格は取れる?
》いきなり1級建築施工管理技士を取得することは可能?受験資格や実務経験をわかりやすく紹介