一人親方は会社に所属するべき?会社員との違いや社員として働くメリットを紹介!

皆さんこんにちは。宮城県仙台市を拠点に、店舗建築や戸建て新築、マンションリノベーション等を手掛けているアート株式会社です。


一人親方にとって悩ましいのが、このまま個人事業主として仕事を続けるべきか、あるいは会社に所属すべきか、ということ。


社会的にも「偽装一人親方」問題が指摘されて、なんだか肩身が狭いかも……と感じていらっしゃる方も多いかもしれません。


今回は、これからの建設業の動向とともに、一人親方の働き方にクローズアップ!

会社員との違いや社員として働くメリット、そして選ぶべき会社の特徴を紹介します。




■そもそも一人親方と社員の違いとは?



まずは一人親方と正社員は一体何が違うのか?

あらためて違いをおさえておきましょう。


一人親方は、個人で仕事を請け負う自営業者、いわゆる個人事業主のこと。

フリーランスとも呼ばれることがあります。


対して正社員は、企業と労働契約を締結している「労働者」で、いわゆるサラリーマンのこと。

サラリーマンというと、ネクタイを締めてデスクワークや外回りの営業職のシンボルのようなイメージですが、現場監督や作業員の方も、会社に正社員として属しているのなら、れっきとしたサラリーマンです。


この正社員、契約社員やアルバイトと何が違うかというと、契約期間が決まっていないということが挙げられます。

たとえ特定の親方のもとで修行中の身でも、労働契約を結んでいないのであれば、見習いといえども一人親方と同じです。




■一人親方には2パターンある! 問題となっている「偽装一人親方」とは?



一人親方には2つのパターンがあります。

まず一つは、実質的に社員のような状態の一人親方。

仕事のほとんどを特定の一社から受けており、外注であるにもかかわらず、社員のような働き方をしているのがこのタイプです。


もう一つは、主体的に個人事業主として働いているパターン。

たとえば複数の元請けから仕事を受けているなど、フリーランスであることが明確なタイプです。


さて、最近話題になっているのが、「偽装一人親方」ですが、これは正社員と同じように働いているにもかかわらず、契約だけ個人事業主となっているタイプの一人親方です。

一人親方の2つのパターンのうち、最初に紹介した「実質的に社員のような状態」の一人親方は、グレーゾーンと言えるでしょう。


本来、一人親方は、独立した個人事業主です。

企業とは対等な立場で契約を締結するので、その企業の「労働者」ではありません。


会社にとってみれば、一人親方は社会保険・雇用保険・労災保険を払わずに済むので、コストを抑えられるメリットがあります。

一方で一人親方は労働法令によって保護されており、企業から残業などの指揮命令を受ける必要はありません。


しかし実際に現場では、一人親方に直接指示・命令を出して自社の「労働者」のように働かせておきながら、社会保険の類は払わないということも。


また一人親方は請負契約となるため、労働基準法の適用外。

それを盾に、自社の「労働者」には強要できない残業や休日出勤を一人親方に負わせる……というケースが多々みられます。


これが「偽装一人親方」問題です。




■聞けば聞くほど冷遇されている「偽装一人親方」の実態とは



国もこの状況を問題視しており、国土交通省でも「建設業の一人親方問題に関する検討会」が設置されました。


一人親方が不当な働き方を強いられるだけではありません。

法定福利費を適切に支払っていない企業ほど価格競争で有利になるなど、建設市場の公平性・健全性を阻害する、というのもその理由です。


国土交通省のリサーチでは、建売住宅現場の一人親方が、元請けとして木工事部分の請負をさせられるケースもあったそうです。


また通常、早朝・夜間・日曜日は、施工の禁止や就労時間の制限がされているにもかかわらず、工期が短いために無理を押して夜間や日曜日に作業をしている一人親方も。


請負契約の締結にしても、建売住宅企業によって棟単価・坪単価・平米単価が仕様などを基準に定額で決めており、両者間で事前見積もりはナシ。

一方的に金額が記載された発注書・請書が送付され、一人親方も、記入・捺印をして請書を返送するケースが多いとのこと。


さらに建設業の優良職業紹介事業は職安法で禁止されているにもかかわらず、建設現場・仕事情報サイトなどプラットフォームがいくつも存在し、多くの一人親方が登録しています。

「1日2万円(常用請負)」など、形式的に請負契約とされているものの、実態は単なる労働力として現場で使われていることも多々ある、という報告もあがっています。




■なぜ一人親方を選んだのか……会社に所属するメリット・デメリットとは?



もちろん一人親方の道は、相応の理由があって選ばれたことでしょう。

しかし「偽装一人親方問題」や「インボイス制度の導入」などを鑑みると、今後は会社に属して働くのが得策と言えます。


では、会社に所属するメリット・デメリットを見てみましょう。



◎会社に所属するメリット


・収入が安定する

最大のメリットは給与が保証されること。雇用されている限りは毎月給料が支払われ、現在の法律のもとではよほどのことがない限り解雇できません。


・福利厚生を受けられる

会社員になれば、厚生年金保険や雇用保険が適用されます。

一人親方が加入する国民健康保険や国民保険は、会社で加入する保険よりも保険料が高く、将来的に受け取れる受給額も低くなりますが、会社員ならこうした面でも優遇されます。いわば、将来への投資ですね。


・社会的信頼性が高い

一般的に収入が不安定で基本給もない一人親方は、融資やローンの審査に通りにくい傾向が。会社員なら社会的信頼性が高いので、こうしたハードルも低くなります。



◎会社に所属するデメリット


・人間関係に悩まされることがある

会社は一つの組織なのでさまざまな人間がいます。

考え方や価値観が合わない人と一緒だと、会社に所属していることが負担になってしまいますよね。

こうした点で正社員は、対人関係で悩みやすいと言えます。


・年収アップが頭打ちになりやすい

正社員には基本給があり、安定した収入を得られるのが魅力。

しかし自分で自由に仕事をとってくるわけではないので、より多くの収入を得たいと考えた場合、一定の限度はあるでしょう。

ただし資格取得などによって、社内でキャリアアップは可能です。


・働き方を選びにくい

会社に所属していると定時や定例会などがあって煩わしい……という声も。

自分のスケジュールは自分で決めたい、という人にとって、会社勤めは重荷になることもあります。



アート株式会社は、このような正社員のデメリットを解消すべく、個人事業主のように、柔軟に働ける数々の取り組みを行っています。


少数精鋭なので人間関係に悩む必要はナシ。

また社員に裁量権を委ねる方針で、従業員一人一人が施工案件をワンストップで担当します。

出社・退社時間はもとより、休日も自分の現場に合わせてスケジューリングできるので、資格取得の勉強にも時間を割きたいという方には、絶好の環境です。


ムダな時間はつくらないというのもモットーで、会議や打ち合わせ、社内ルールに束縛されることなく、効率的に時間を使うことができます。


年間休日は125日と、業界のなかでも多いのも特徴です。


実際に、個人事業主から転身した社員のインタビューもHPに掲載していますので、ぜひ読んでみてください。

個人事業主としての不安や、アート株式会社で働いている感想を率直に語ってくれています。

奥さまも喜ばれているとのこと、うれしいですね……!


》社員インタビュー


》【個人事業主の方必見】職人や一人親方としての経験を施工管理で活かしませんか?




■アート株式会社のモットーは「建築業界のアタリマエを変える!」



安定した環境下で、個人事業主のようにしなやかに働いてみたいという方には、ぴったりの環境です!


宮城県を中心に、店舗建築や戸建新築、マンション・リノベーションを手掛けるアート株式会社は、現在、積極的に求人を募集しています。


弊社は「建築業界のアタリマエを変える」ことを掲げて、数々の取り組みを行ってきました。


indeedに求人票を掲載していますので、理解のある会社で資格取得の勉強をしながらキャリアアップしたいという方は、ご覧ください。


施工管理経験をお持ちの方でキャリアに悩んでいる方、ご家族との時間を大切にしながら建設業界で今後活躍していきたい方、将来性に悩む一人親方の方も、ぜひご一読を。


未経験者の方も大歓迎。

常識とやる気があれば、一緒にキャリアを積んでいけます。

一級建築施工管理技士や一級建築士をはじめ、資格保有者が在籍しているため、マンツーマンで仕事のノウハウを伝授します。


また弊社では、協力会社を募集しています。

自分らしさや自由さを大切にする会社ですので、協力会社さんに無理を押し付けることはなく、パートナーとして良好な関係を築いていければと思っています。


全工種の職人さん、特に内装仕上げや軽量鉄骨下地を扱える方は大歓迎。

スーパー・ドラッグストア、コンビニ、アパレルショップ、サロンにはじまり、戸建ての新築・リフォーム、マンションのリノベーションが主な現場となります。

ぜひ一緒にスキルを磨いていきましょう!



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